テクニックと用途
製本された書籍を裁断せずにスキャンするテクニックは、特に貴重な書籍や資料をデジタル化したい場合に重要です。書籍を切り離すことなく、元の状態を保ちながら効率的にデジタル化するためには、いくつかの方法を駆使する必要があります。
今回は、裁断せずに書籍をスキャンするためのテクニックをいくつかご紹介します。
オーバーヘッドスキャニング
オーバーヘッドスキャナーは、書籍を開いた状態でその上からカメラで撮影するシステムです。この方法では、書籍を手で押さえたり、ページを動かしたりする必要がなく、ページを安定させたままスキャンが可能です。カメラは書籍の上部から垂直に向けて配置され、ページの全体を撮影します。この方式により、ページが完全に平らな状態で撮影されるため、文字の歪みや画像のボケを防ぎ、非常に高精度なデジタル化が可能です。
オーバーヘッドスキャナーには、ページを照らすための均等なライティングシステムが組み込まれているため、影や反射を抑えることができます。また、ページの隅々まで鮮明にスキャンすることができ、書籍に触れずにスキャンを行うため、原本を傷つける心配もありません。
書籍専用クレードルの使用
書籍専用クレードルは、書籍を開いたまま安定して配置するためのサポート具です。このクレードルに書籍を置くと、ページがしっかりと開かれて固定され、ページを無理に押さえつけることなくスキャンができます。クレードルは、ページの曲がりを最小限に抑え、書籍が閉じないように補助します。
クレードルを使うことで、書籍が安定し、ページをめくる際にも書籍が動かないため、スキャン作業がスムーズに進みます。特に貴重な書籍や大判の本の場合、この方法を使うことで、書籍が傷つかず、スキャン精度も向上します。
歪み補正技術を活用する
製本された書籍をスキャンする際には、ページが完全に平らに開いていない場合、端の部分や中央部分が歪んでしまうことがあります。このような歪みを補正するために、スキャン後の画像を補正する技術があります。多くのスキャンソフトウェアや画像編集ツールでは、画像の歪みを補正する機能が提供されており、スキャン後に画像を手動で調整できます。
歪み補正技術を活用することで、書籍が完全に平らでなくても、スキャン結果を整えることができ、読みにくい部分や画像が不鮮明になることを防げます。このような補正作業を行うことで、スキャンしたデータを美しく仕上げ、後からの利用がしやすくなります。
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