ダイナミックレンジとは
ダイナミックレンジ(Dynamic Range、DR)は、画像や音の明るさや音量の範囲を指します。具体的には、最も暗い部分(黒)から最も明るい部分(白)までの明度の差を測る指標です。デジタル画像におけるダイナミックレンジは、画像の色や明るさの情報がどれだけ広い範囲で表現できるかを示しており、高いダイナミックレンジを持つ画像では、非常に暗い部分から非常に明るい部分までが詳細に描かれます。
ダイナミックレンジが広ければ、画像のコントラストが高く、細かな階調の表現が可能となります。逆にダイナミックレンジが狭い場合、画像はフラットに見え、細部の表現が失われることになります。特に、暗い部分や明るい部分が見えなくなったり、白飛びや黒つぶれが発生することが多くなります。
今回はスキャニングにおいて、ダイナミックレンジの関連性についてご紹介します。
ダイナミックレンジの重要性
スキャニングにおいてダイナミックレンジが重要である理由は、元の対象物の細かい明暗の違いを忠実に再現するためです。例えば、絵画や写真、文書などをスキャンする際、暗い影や明るい光の反射など、対象物には非常に細かな明暗の違いが存在します。これらの明暗の差をきちんと捉えるためには、スキャナーが広いダイナミックレンジを持ち、高い精度でこれらの差を表現できることが求められます。
高ダイナミックレンジ(HDR)の活用
現代のスキャナーには、HDR(ハイダイナミックレンジ)機能を備えたものもあります。HDRスキャニングでは、スキャナーが複数回の露出設定で同じ対象物をスキャンし、異なる明るさのデータを組み合わせることで、非常に広いダイナミックレンジを実現します。この技術を使用すると、暗い部分と明るい部分が同時に詳細に再現され、最終的に非常にリアルで高精細な画像を得ることができます。
実際のスキャン時のダイナミックレンジの調整
スキャン後の画像においても、ダイナミックレンジを調整するための編集作業が行われることがあります。多くの画像編集ソフトウェアでは、明るさやコントラストの調整が可能であり、特にダイナミックレンジの狭い画像に対して、シャドウ部分の明るさを上げたり、ハイライト部分を抑えたりすることで、より多くのディテールを引き出すことができます。
図面スキャン・電子化のお悩み解決致します!
お気軽にご相談下さい!
ご相談・お見積りは無料です! 物量が多い場合は、
現地見積にお伺い致します!
019-643-8481
電話受付時間 9:00~18:00
( 土日祝除く )
